〔オルフェ・ライブラリー〕亡命者たちの上海楽壇 租界の音楽とバレエ / 音楽之友社

〔オルフェ・ライブラリー〕亡命者たちの上海楽壇 租界の音楽とバレエ / 音楽之友社 〔オルフェ・ライブラリー〕亡命者たちの上海楽壇 租界の音楽とバレエ / 音楽之友社 〔オルフェ・ライブラリー〕亡命者たちの上海楽壇 租界の音楽とバレエ / 音楽之友社

評論・エッセイ・読み物・その他【詳細情報】内容紹介租界都市上海には、欧米人による音楽文化が深く根付いており、19世紀にはオーケストラや西洋式劇場を有していた。

さらに20世紀に入ると、ロシア革命を逃れたロシア人亡命者、ナチの迫害を逃れたユダヤ人避難民のなかの第一級の音楽家が、ペテルブルク、モスクワ、パリ、ベルリン、ヴィーンなどの最前線の音楽を、上海租界にもたらした。

本書では1920年〜40年代の、亡命者たちの「上海楽壇」における音楽とバレエの実像を、精密かつ鮮明に描き出す。

オーケストラ・演奏家・バレエ団などが、いつ、何を上演し、人々がどう受け止めたのかは、これまで明らかになっていなかったが、近年公開やデータベース化が進む上海租界で発行された外国語新聞を通して、読み取れるようになった。

また、朝比奈隆、小牧正英、山田耕筰、原善一郎など多くの日本人に引き継がれた上海楽壇からの遺産の様相、および興行主A.ストロークのアジア・ツアーの全容も、本書で初めて明らかになる。

目次はじめに第一章 ライシャム劇場—西洋と東洋の万華鏡一 上海最古の西洋式劇場二 工部局オーケストラ三 租界終焉に向かって沸き立つ劇場四 ライシャム劇場と大阪朝日会館コラム一 租界もしくは華洋雑居について二 映画三 レコード四 ラジオ放送第二章 上海楽壇—モダニズムからコンテンポラリーへ一 上海楽壇とは二 一九三九年の上海楽壇—亡命音楽家の流入による新時代三 音楽評論を読み解く四 同時代音楽への取り組み五 ベルリンから持ちこまれた無調音楽六 十二音技法とナイトクラブコラム五 上海工部局オーケストラ六 国立音楽院(国立音楽専科学校)七 シャルル・グロボワ(一八九三〜一九七二年)八 アーロン・アフシャーロモフ(一八九四〜一九六五年)九 ウォルフガング・フレンケル(一八九七〜一九八三年)第三章 上海バレエ・リュス—極東でディアギレフを追い求めたカンパニー一 上海バレエ・リュス二 一九三四年十一月、上海バレエ・リュス結成される三 一九三五年二月、上海バレエ・リュスの旗揚げ公演四 上海で何が上演されたのか五 フランス語新聞のバレエ評論六 一九四〇年代の快進撃七 東洋のバレエ・リュスを再評価する上海バレエ・リュスの舞台写真集コラム十 上海バレエ・リュス十一 上海バレエ・リュス主要人物十二 ロシア・オペラ、オペレッタ(ロシア歌劇団、軽歌劇団)第四章 巡業するヴィルトゥオーソたち—興行主A・ストロークのアジア・ツアー一 極東のインプレサリオ誕生二 ストロークとは何者だったのか?三 ストロークがプロデュースしたアジア・ツアー(一九一八〜一九四一年)四 ツアーの中心は上海から東京、大阪へ五 戦後のストローク第五章 外地と音楽マネジメント—原善一郎と上海人脈一 音楽マネージャー、原善一郎二 原と上海交響楽団三 戦時上海の山田耕筰演奏会四 朝比奈隆との接点五 原とストロークの共同マネジメント六 外地からもたらされたマネジメント戦略コラム十三 朝比奈隆の上海体験あとがき参考文献索引・版型:四六判・総ページ数:248・ISBNコード:9784276371125・出版年月日:2019/03/05【島村管理コード:15120210324】

  • 商品価格:2,860円
  • レビュー件数:0件
  • レビュー平均:0